セラピストの適正な圧の確認方法

こんにちは。
北海道旭川の整体教室 あさひ快圧整体塾の大石です。

先日、第1号の受講生さんが講座を受けにいらっしゃいました。

もみほぐし歴3年ほどの女性の方で、終わった後に「少し痛かったかな」逆に「物足りなかった」という感想を頂く事があり圧の加減がイマイチわからないという事でした。

施術を受けてみると、支えが弱く圧が逃げてしまっている勿体ない状態と適正な圧の予測が苦手な状態でしたので、支え圧と拇指の入れ方・圧の確認の仕方を中心にアドバイスをさせて頂きました。

講座の感想等はまた別の時にご紹介をさせて頂きます。
今回は自然な圧の確認の仕方について解説させて頂きます。

圧の確認は必要最低限に抑える

歴が浅い方で圧のかけ方、強さが合っているかが不安になり「痛くないですか?」と執拗に聞く方もいるかと思いますが、不安な気持ちもわかるのですが、圧の確認は必要最低限に抑えるようにした方がいいと思います。

お客様の立場に立って考えてみましょう。
「肩こりが辛いな」「腰が痛いな」「むくみが気になるな」様々な不調を抱えて何とかしてほしいと来店をされているはずです。
自分でストレッチをしたり、銭湯に行ってお湯に浸かったり、家族にマッサージをしてもらったりという手段があるにも関わらず、もみほぐし店に来店をされているわけです。

もしかしたら自分で思いつく事は全て試しても楽にならずに藁にもすがる思いでお店を探して来てくれたのかもしれません。
「プロにお願いしよう」と来店をされる方も多いと思います。
お客様からすると歴が何年だとしても「プロ」と認識されているのですね。

「痛くないですか?」と聞いてもらえると丁寧、気づかいがあると感じて貰えると思いますが、その反面何度も聞かれたり、場所が変わる度に確認をされると次第にお客さまも「あれ?大丈夫かな?」と感じる事もあるかと思います。

静かに寝たいお客様や声を掛けてほしくないお客様もいらっしゃいますので、そういう観点からも圧の加減の確認は数回に留めておいた方がいいと思います。

信頼を増す確認の仕方

そうは言っても慣れるまでは感覚を掴みにくかったり、見立てが難しいお客様の場合は確認をしなければ不安な場合もあります。
そういう時にどうすればいいと思いますか?
単純に聞き方を変えてみるだけで信頼を失わずに、むしろ信頼を増しながら確認が出来るようになります。

それは「痛くないですか?」ではなく

「ここ、痛いですよね?」と、聞いてみてください。

痛くないかな?と不安な状態で確認をするのではなく、
敢えてこれくらいだと痛いだろうなという強さで「痛いですよね?」と聞く事によって痛くなければ「大丈夫」と答えて頂けますし、痛かったとしても「わかるんだ」と思ってもらえるので「そうですよね、それじゃ少し弱めますね」と答える事で「プロに任せよう」と信頼感が増します。

そのやり取りがあるだけでその後に弱い、痛いがあったとしても適正なんだと思ってもらえるのでお客様に不安感を抱かせる可能性がグンと下がります。

圧の確認に『共感』を加えてみてください。
これに限らず、共感は重要ですので是非意識をしてみてください。

実際に行っている圧の確認方法

私の場合は、首から施術を行う事が多いのですが基本的には一番始めに首で「今この強さで痛くないですか?」と圧の確認を行っています。
「痛い」と言われれば弱めてみて確認。「痛くない」というところまで確認していきます。

逆に「痛くない」と言われれば「痛い」というところまで確認していきます。
適正な圧を提示して「これくらいでやっていきますのでもし痛すぎるようだったら遠慮なく言ってくださいね」と伝えます。

基本的に圧の確認はこれだけです。

あとは前述している通り痛いだろうなというところで「痛くないですか?」と確認するだけです。

痛いのを多少我慢しているかも?という時も敢えて痛いだろうというところで「痛くないですか?」と確認をして「痛い」と言われた時に「そうだと思いました。痛かったら遠慮なく言ってくださいね^^」と我慢しなくて大丈夫という事を強調する時にもこの方法を使ったりもします。

圧加減の聞き方の工夫をするだけでも、信頼感が変わってきますので参考にして頂けると幸いです。
勿論、適正な圧を把握しているというのが必要となってきますので、技術的な部分については講座にて確認をしてみてください。

当講座は講師二人体制なので姿勢などの見た目と受けた感想の両方から同時にアドバイスが出来るので圧の入れ方・加減の方法も理解がしやすいかと思います。
少しでも気になる事がある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

※この記事は2018年11月9日に公開し、2022年9月19日に加筆・修正をしました。