ツボ押しには、「持続圧・静止圧」が必要です!
あさひ快圧整体塾 塾長の三好です。
今回もまた引き続き、講座で指導している内容について話したいと思います。
5つ目の特徴!
「持続圧・静止圧」
こちらのほうは読んで字のごとくツボ押しの際に、じーっと長押し、姿勢も同じままで静かに止まった形で押してることを言います。
何だそんなこと簡単じゃないかと思う方も多いかもしれませんが、正しいツボ押しでの持続圧・静止圧になるといくつも抑えなくてはならないポイントがあります。
講座ではまず押すときには、一押しで押さない、押しきらないということを指導します。
どういうことかと言いますと、ツボ押しの際には、一連の流れに0コンマ何秒か止まる瞬間があるんです。ある程度硬いところまで触れたらそこでピタッとストップモーションを取ります。それから脱力を行い体重移動(重心移動)を行います。
YouTubeの動画などでも押してる動画はありますが、いちいち止まってるようには見えないかもしれません。ですが、全てそのような原理で施術を行っています。
実際の持続圧・静止圧というのは、「ツボ」を見つけたときのみ行うものなのですが、ほとんどのあげている動画では講座で指導している基礎を学ぶ初心者に向けた押方です。
ですので、持続圧・静止圧というより早のテンポではありますが、一秒かけて止めて、一秒で持続、一秒で圧力を抜くというサイクルで押していってます。
このたんたんと進む流れにおいても、その工程の中に、0コンマ何秒のストップモーションというのが必ず入ります。
なぜこのようなことをするのか?実際やってみるとわかるかもしれませんが、一度ストップモーションに切り替わる際に、使う筋肉の優位性が切り替わるというのがあるのです。
ピタッと止まった瞬間にアウターマッスルからインナーマッスルへの優位性が切り替わるのです。
※こちらの動画で持続圧・静止圧の説明をしています。
こうしたことで身体全体を使ったツボ押しがより可能となり、疲れにくい効果的な押方になります。
持続圧・静止圧は、ある程度深く強く押すときに、特に行いますがそのとき、深く強く押せば押すほど反作用の力が生まれます。ですので、前回でお伝えした下肢の使い方、踏ん張る力も必要になりますし体幹をぐらつかせない技術(フォーム)も必要になります。
そうでない持続圧となると体幹や下肢を固定した状態からでは「手押し・力押し」になりがちな施術となってしまいます。
ツボは、「深さ」が様々あり血行不良が極度に進んだものであれば非常に深くまで押さなくてはならないときもあります。
ツボはちょうどいい深さでピタッと!と止めなくてはなりません。
浅いと効果が半減してしまいますし(受け手も、あともう少し深く強く押して欲しいと感じる)、逆に深すぎると相手にダメージを与えることもあります。
その際に最大限指先や腕の力など脱力する必要もあります。
ツボは血行不良が進んだところにあり、だいたい患部が弱くもろくなっているので力技で対応してしまうとこれもまた揉みか返しなどダメージになってしまいます。
他、精神的集中力が非常に必要になってくるのも想像出来ると思います。
集中押圧といってこちらも原理原則の一つですが(こちらもまた別の機会に)、こういったメンタルの要素も必要になります。
他にも言い出すときりがないですが、このようにただ押すだけでもたくさんのおさえるべき要点があります。
動画を見ても地味な動きで際立った特徴もないので、そんなにたくさんの要素が詰まっているとは思わないかもしれません。でも実際やってみるととても奥深さを感じるかと思います。
とくにリラクゼーション系の施術経験者の方は、このまず一度ピタッと止まる動きを意識すると圧の質も変わり施術も変わってくると思います。そうすると必ずゆったりとした動きになって副交感神経を促す施術なってきます。
早く動くよりも遅く動くというのが難しいのですが、こういったことを意識することにより可能になってきます。
今回もまた、難しい話になったかもしれませんがツボ押しの奥深さをお伝えできたかなと思います。
今回もまた最後までお読みいただきありがとうございます!
※この記事は2022年1月3日に公開し、2022年10月17日に加筆・修正をして再投稿しました。