ツボ押しは、お腹で押す、腰で押す。

あさひ快圧整体塾の三好です。

今回は、ツボ押しで、もっとも重要な要素と言える、お腹で押す、腰で押す。ということについて説明したいと思います。

当講座では、脱力を非常に意識しています。特に肘から下の前腕や手掌など、限りなく柔らかく使うことを指導しています。

しかしながら、そこまで到達した押し方になるまでには、いくつもの要素をクリアーしていかなくてはなりせん。

その要素の中で最も重要と言えるのが、お腹で押す、腰で押すという意識です。

こちらの写真を見てください。

目の前に、押そうとする物体がありましたら、まず押すための形(型・フォーム)をしっかり作ります。

この型・フォームについても何点も細かい注意点があるのですが、今回は省いて、また今度説明したいと思います。

いきなり押すのではなく、まず決められた形を作る。

それからまたすぐに押す工程に入るのではなく、手を置いた位置で一休みします。講座では、押す前に一旦止まるとか、一押しで押さないなどの言い方もしたりしますが、ここは焦らずに、背中(腰)の脊柱起立筋群の力を完全に抜いて、上半身の重みを乗せます。

割と、押すといったときに、一押しで押してしまうと背筋群の力をが抜け切らないまま押してることが多く、上半身は、全体の占める半分の重さがありますので、無駄な力を使い損した押し方になっていることが多いので、ここはしっかり脱力する意識を持ちます。

しっかり脱力し、上半身の重みを乗せたあとは、実はここから体重移動が始まります。

またこの写真を見てください。

この脱力して重みを乗せたときには、この踵あたりに100%まだ体重を後ろのほうに残しています。

つまりタメをつくった状態になります。

脱力し、上半身の重みを乗せた後、ようやく後ろにあった重心を前方に移動します。

踵から土踏まずへ、そして足の親指の付け根あたりまで。

そして、足の親指の付け根あたりまで来たときに、

腹筋群を使って追加して更に押して行くような形になります。

腹筋群とは、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋とありますが、

全てを使って押す感じになります。

またこの写真では、腹式呼吸のやっている様子ですが、

腹式呼吸にて、腹圧をかける必要があります。

押すときに、息を吐きながら押して行きますが、腹圧は抜きません。

腹圧をかけながら、腹筋運動するような感じですね。

ですので、この押し方を常時していきますと、ウエストがしまってくるお得な点もあります。

なぜ押すことに、こんなややこしい細々した制約が必要なのか?

再三ブログでも言っているのですが、

①快適な圧を出すため

②ツボを見つけられるようにするため

③深いツボに対応するため
です。

筋肉は何層にもなる多重構造ですが、

表層付近へのアプローチは、手の動きのみでも十分対応できます。

しかし、筋肉が最深部まで凝り固まってしまった場合は、ほぼほぼそのやり方では対応不可能です。

最深部まで、凝ってしまった所は非常に極度の血行不良を起こしている所なので、

手力で押したりもみほぐしは、患部がもろくなっていたりするので絶対危険です。


一押しで押さないという点についても一押しで押すということは、

押すインパクトの瞬間手で踏ん張る形となり、インナーマッスル優位の押し方になり、施術者も疲労がたまりやすいですが、施術を受けるほうも負担が大きいです。

一旦止まる、一休みする、と表現したのもここで、0コンマ何秒でも静止出来ると、

アウターマッスルからインナーマッスル優位の押し方に切り替わる特性もあり

そういうった点でも強調して言っています。

初心者の頃は、どうしても目の前の施術を受け方に対しコリなどがあったら押そう、ほぐそうという意識が働くため手の力で押してしまいがちになります。

ここでまとめますと、

①しっかり形(型・フォーム)をつくり脱力し(背筋群の力を抜ききる)上半身の重みを乗せる

②そこから前方へ体重移動

③そこからさらに腹筋群にて追加で押す

という一連の流れになります。

はじめのうちは、動きをオーバー気味にやって練習していきますと、

次第に流れるような、止まっていないような動きになっていきます。

ただ押すだけと言っても、細かく細分化して見て行きますと非常にたくさんの制約と注意点があります。

最終的には、押し方が上手い人になるのがゴールではありません。

しっかりアプローチし、整体を行うための必要な要素と言えます。

ここまで文章を見ていただける方は、非常に探究心、研究心が強い方かもしれませんね。

講座で、このような内容を、出来るだけ分かりやく、そして楽しく講座を行なっております。

気になる方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

今回またお読みたいただきありがとうございます!

※この記事は2022年4月12日に公開し、2022年10月17日に加筆・修正をして再投稿しました。