横臥(横向き施術)が施術の幅を広げます

11月1日の開講以来、ありがたい事に3名の方に当講座を受講していただきました。
私、塾長共にこの技術に10年以上携わってきていますが、今まで違う技術を習ってきた方にシェアするのは初めての事で試行錯誤しながらの整体講座となっておりますが、出来たてのこの講座に興味を持って頂き本当にありがとうございます。
1回目ということで全ての方が『お悩み解決ほぐし講座』を受講されたのですが、講座中、または講座終了後に皆さんが同じような事をおっしゃっていたいました。
それが何かと言うと「横向き講座が気になる」という発言でした。
講座の初めに動きがわかりやすい横向きを用いて講座の概要を説明させて頂くのですがそれが気になったという方もいれば、講座案内の横向き講座の文字を見た時から気になっていたという方もいらっしゃいました。
横向きの施術は先輩がやっていたり、自分自身でもやってみるけど「何をどうしたらいいのかよくわからないままやっているのでポイントを知りたい」という方が多いようですね。
横臥(横向き施術)の良いところ
横臥(横向き施術)を取り入れていない、または取り入れてはいるが多用していないという方には二つの理由があると思います。
まず、横向き施術を教えてもらえる環境がない。
そして単純に横向き施術を行う利点を知らないという事なのではないかと思います。
セラピスト業界では圧倒的にうつ伏せ施術が多い状況にあります。
中には60分コースを伏臥(うつ伏せ施術)だけで行うという場合もあります。
背面全体に触れる事が出来るのがうつ伏せの大きな特徴であり、非常に使い勝手がいいのですが、前面部分に触れようとすると脚部であればカエル足にしてもらう、他の部位であれば仰向けに姿勢を変えて頂く必要があります。
その点、横向きの場合は背面、前面を同じ姿勢で行う事が可能となります。
関節を動かせる範囲が広がるのでストレッチの選択肢も増えるので状況に合わせての施術が行いやすくなるという利点があります。

お客様の反応が変わります
首の施術の際に手(指)が入りにくいなと感じた事はありませんか?
うつ伏せの場合だと肩をすくめるような形になるため、首が隠れてしまう場合があります。
体格のいいお客様の場合はその可能性が高くなります。
横向きの場合だと首がフリーで出ている状態になるのでとても押しやすくなります。
このようにうつ伏せだと指を入れにくい場合でも横向きを取り入れる事で簡単に指が入る箇所が多くあります。
その代表例が「肩甲骨」と「臀部」です。
うつ伏せだと肩甲骨が閉じた状態になってしまいますが、横向きの場合は腕の重みで肩甲骨が自然と開いた状態になるので筋肉のコリの芯に簡単に指が届くようになります。
うつ伏せだと臀部は横から押さなければいけませんが、横向きの姿勢の場合は真上から押す形になります。
うつ伏せで背中を押す感覚で臀部のコリにアプローチが出来るので筋肉の状態がわかりやすくなり、施術が楽になります。
うつ伏せと比べても、横向きの方がコリに届きやすい場合もありますので、お客様の反応が良くなる可能性が高くなるようになります。
横向きの特徴としてお客様が「楽」という点も挙げられます。
毎日の睡眠をうつ伏せでする人よりも横向きという方の方が多いと思います。
自然な状態で施術を受けてもらえるので、リラックスした状態になりやすいという利点があります。
横臥はモノマネでは出来ません
このように、横向き施術には利点が沢山あり施術に取り入れる事でお客様の反応も変わってくるので今すぐにでも取り入れて頂きたいのですが、横向きにはうつ伏せや仰向けとはまた違った難しさがあります。
想像してみてください。
横向きで背面の押す場合は当然後ろ側から押す形になります。
後ろ側から押すという事は受け手の身体が物理的にどうしても前に倒れてしまいます。
前に倒れてしまうと受け手も苦しいですし、圧が逃げてしまって結果的に全く効きません。
身体が前に倒れてしまわないように工夫をする事で今まで出来なかった箇所をほぐす事が出来て、お客様の反応が良くなるようになるでしょう。
当講座の横向き入門講座は横向きに特化した講座です。
横向きのみに3時間たっぷりと時間をかけてほぐし方の解説から実践まで学んでいただくことが出来ます。
※2022年現在横向き入門講座は行なっておりません。
横向き講座から受講されてもいいのですが、出来る事ならば お悩み解決ほぐし講座でツボ押し整体の基本を学んでから横向き講座を受講された方がわかりやすいかと思います。
簡単なコツが頭に入っている状態の方が横向きをインプットしやすくなります。
施術の幅を広げたい方やお客様の反応を良くしたいという方は受講をオススメいたします。
講座について気になる事がある方はお気軽にお問い合わせください。
※この記事は2018年11月25日に公開し、2022年9月19日に加筆・修正をしました。