『体重圧とは体重をグイグイ乗せる』ことではありません

当講座のツボ押し整体は体重を応用した押圧を主な手技としています。
『体重圧』という言葉自体は聞いた事があるとは思いますが、体重圧と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?

圧を加えたい部分に体重をグーッと加えて圧する

そうイメ―ジされた方も多いのではないでしょうか?
そのような方法もあるのですが、それだと体重が重たい大柄の男性が有利で体重の軽い女性には不利だと思いませんか?

ツボ押し整体の体重圧はテコの原理を応用したものなので体重の軽い女性にも実践する事が出来ます。

「テコを利用する体重圧」とは?

テコの原理を応用した体重圧とは具体的にどのようなものかと言いますと、地面を蹴り上げた時に生じる力を使った「地面反発力」という物を利用します。

地面反発力という言葉はあまり聞きなれない言葉だと思います。
例えば、肘が曲がらないくらいの近くの壁を腕で押そうとしたときに肘を伸ばそうとするとどうなると思いますか?

押し倒せないくらいの硬い壁の場合、自分の身体を壁から離さないと肘は伸びません。これがテコの原理。

この状態の壁を床腕を足に置き換えて地面を蹴るような動きが「地面反発力」となります。

テコの原理を応用した体重圧とは具体的にどのようなものかと言いますと、地面を蹴り上げた時に生じる力を使った「地面反発力」という物を利用します。

地面反発力という言葉はあまり聞きなれない言葉だと思います。

例えば、肘が曲がらないくらいの近くの壁を腕で押そうとしたときに肘を伸ばそうとするとどうなると思いますか?

押し倒せないくらいの硬い壁の場合、自分の身体を壁から離さないと肘は伸びません。

これがテコの原理。

この状態壁を床腕を足に置き換えて地面を蹴るような動きが「地面反発力」となります。

地面反発力が身に付けば手の力は最小限で済みます

この画像はTAOツボ押し整体の頸部の施術姿勢です。


ちょうど、天柱・風池・完骨のツボの押圧の施術姿勢なので受け手の首に圧がかかっている状態です。
一般的なイメージだと首を押さえている左手に力が入ると思いますが、実際は力のコントロールは左足で行っています。

画像の赤い矢印が実際に圧(力)のかかっている方向です。
右手で体を安定させて後ろ足を踏み込む事で地面の反発を生み出してその力が水色の矢印の方向で左手の親指に伝わる仕組みです。
体の芯(内側)の力をベッド・地面に伝えて、それを体の外側を伝って拇指に伝えるようなイメージです。

体全体を使って押すような形となります。
より強い力が必要な場合はこの踏み込みをより強くすればいいのです。

実際に押している左手は圧を入れるポイントが逃げないように支えて、拇指にて圧の方向を調整しているだけです。

こちらが一連の流れとなります。解説用に少し動作を大きくしています。
実際はもっと少ない動作で指先に圧を届ける事が出来るようになります。

右足に注目をしてほしいのですが、つま先が浮いています。完全に後ろ足に体重を乗せている状態です。
この状態から前側に力を伝えていくのです。

手に力を入れて押すと受け手に苦痛が生じてしまい、不快な圧となってしまいますのでなるべく手の力を抜いて手は添える程度に、床の力を利用して体重で圧を加えるように意識してみると心地よい圧となり、お客様にも満足して頂けるようになります。

仕組みを理解するのが少し難しいかもしれませんが、意識して施術を行ってみてください。

※この記事は2019年1月8日に公開し、2022年9月22日に加筆・修正をして再投稿しました。